こんにちは、soratoieです。
冬のソロキャンプといえば初心者キャンパーとしては憧れるキャンプの一つですよね。でも実施するにはなかなかハードルが高いキャンプではあると思います。
そして冬のソロキャンプには憧れるけど、そもそもどんなテントがいいのかわからない、迷っている…そんな方は多いのではないでしょうか。
私もファミキャンでは2ルームテントやワンポールテントなど使ってきましたが、ソロキャンで使うテントは正直かなり迷っていました。
私の場合、冬のソロキャンプで使うテントに求める条件が下記の3条件でした。
- カッコいい
- 持ち運びの手軽さ
- 薪ストーブが利用できるか
これを全て満たしていたのがYOKAから発売されている、YOKA TIPIというティピーテントでした。
今回はYOKAが手掛けたティピーテントであるYOKA TIPIを冬キャンプで使用したレビューをしていきます。
目次
YOKAとは、使い勝手の良さ、高い耐久性、上質なデザインを目指してプロダクト作りをされているアウトドアブランドです。
薄く畳め、木の板を組み合わせて作るアウトドア家具「YOKA」シリーズは、キャンプ好きの皆様ではご存知の方が多いのではないでしょうか。
YOKA TIPIはその名が冠する通りYOKAが製作・販売をされているティピーテントです。2020年に発売されてからはYOKAのECサイトで定期的に販売と売り切れが繰り返されていました。
欲しいと思いながらもすぐSOLD OUTになってしまい手に入れるのは難しいのかなと思いきや、アウトドアショップにふらっと寄ったところ、なんと販売されており思わずその場で購入してしまいました。
取り扱い店舗や流通量が増えたためか、最近では各種オンラインショップでも購入できるようになってきたようです。
サイズ: W270cm x D270cm x H175cm
人数:2人用
収納時サイズ:約380mm
本体素材:40Dリップストップナイロン(表面シリコン、裏面PUコーティング)
耐水圧:2000mm
煙突部素材:シリコン+グラスファイバー防炎布
ポール素材:カーボン(高さ調節付き)※最新ロットではアルミに変更
重量:約1.8kg(本体・ポール・煙突穴パーツ込み)※最新ロットでは約2kgに変更
付属品:ロープ
まず持った第一印象が軽い!でした。
重量はポールを含めてもわずか1.8kgなので、女性でも簡単に持てます。なんなら大きめのリュックにだって入っちゃいます。
テント生地は重量の思いコットンではなく、軽く丈夫で裂けにくいリップストップナイロンで作られていますし、付属品のポールはなんとカーボン製となっています。
カーボンは鉄と比べて4分の1の重量の軽さで、キャンプ以外でも軽量さを求められる山岳ギアやロードバイクでも使われています。
冬キャンプといえば憧れるのはもちろん薪ストーブですよね。でも薪ストーブをテントで使用するには煙突穴を開ける必要があります。
私もいつかは薪ストーブを使ってみたい!と思っている」たのですが、どうしても自分のテントに煙突用の穴をあける勇気がありませんでした。
しかしこのYOKA TIPIではすでに煙突用の穴が開いており、しかも耐熱布で囲われています。最初は8cmの穴は開いていますが自分の持っている煙突の直径に合わせてハサミで調整する事もできます。
グラスファイバー製の防炎布が煙突の周りを囲うため、熱による発火を防ぐ事ができます。この布もお手持ちの薪ストーブ煙突の太さにあわせて自由に切ることができるので、調整もばっちりです。
ちなみに私はまだ薪ストーブは持っていないため今後のチャレンジになります!
※幕内での薪ストーブを推奨するものではありません。一酸化炭素中毒や火事など危険が多く安心安全なわけではありません。ご自身の責任の元に注意を払って利用してください
四角錐のティピーテントというだけでは他にもあるかもしれませんが、このYOKA TIPIは色とリフレクターが特徴的です。
ダークカーキ色となっていますが、光の当たり方によって緑系だったり茶色系だったりに見えます。あまり同じテントを見かけたことがないので、周りと差別化できるかもしれませんよ(笑)
では早速設営していきますが、今回が初開封となります。
でもこのYOKA TIPI、設営はとても簡単!
袋から中身を取り出しましょう。テント生地にポールとロープがくるまれた状態で入っています。
広げていくとこんな感じで折りたたまれた状態になっていました。
ちなみに撤収時にはたたみ方を忘れてしまい、同じ形にたたむ事ができていません・・・誰か教えて・・・
まず最初に広げていって、おおよその場所を決定します。
そして完全に広げた後は、四隅をペグで打ち込んでいきます。
軽くペグを打って位置が決定したら、ペグを打ち込んでいきます。
はい。もうこれで設営の80%は完了しました。お疲れさまでした!
次にセンターポールを設置します。これがなんとめちゃくちゃ軽い。
女性でも片手で軽々持てる重さです。
もちろんショックコードでつながっているためポールの接続も簡単。
接続したポールを持って、先程張ったテントの中に差し込んでいきます。
ポールをテントの中央部分に差し込んで持ち上げると、テントが立ち上がります。
複雑な手順なく設営できるので本当に簡単!
ちなみにポールは4段階の長さ調整が可能となっています。
長さの調節が可能な部分を下向きにして、一番短い状態で中央に設置します。テントの張り具合を見て必要に応じて長さを伸ばすと、ピンと張った状態にすることができますよ
最後にガイロープです。
YOKA TIPIに付属しているガイロープは蛍光イエローなので、夜間でもよく目立ちます。
ダークカーキに蛍光イエローが映えますね。
リフレクターといい蛍光イエローのガイロープといい、交通安全対策はバッチリです!(これはボケです)
角の4箇所と、テント側面の中程の2箇所にロープを張れば完成です!
テントの周りはリフレクターの帯で囲われています。光に反射するので夜間テントが見つけづらいときでも安心。
購入前の時点では昼間でもリフレクターの帯が目立ち過ぎないかなと心配していたのですが、思ったよりも主張は強くなくむしろ軍用っぽくてカッコいいです。
天井部分の前後には一箇所ずつベンチレーションも完備していますので、ここから外の空気を取り込む事ができます。
このように入り口部分や、後ろも開けっ放しにする事ができるので風通しよくする事もできます。
全高は175cmですが、てっぺんが狭くなっているので高さはあまり感じません。
中に入ると当然かがんで過ごす必要があります。
次に内観を見ていきましょう。
気になるのは広さだと思いますが、コットを2つ設置した状態でも中央に余裕はありますのでデュオキャンプでも利用することが可能です。ただし荷物を置く場所は限られてはきます。
ローコットとハイコットのそれぞれが入った状態で見ていってみましょう。まずはローコットに座った状態。
だいぶ頭上に余裕がありますね。
こちらがハイコットに座った状態です。
頭がテントに触れるか触れないかくらいの状態になっておりますので、全く窮屈さを感じないかというと嘘にはなりますが、意外とそこまで気にはなりません。
その秘密がこちら。
少し外側に幕が引っ張られてられているのにお気づきでしょうか。
実は外からガイロープで引っ張られている事により空間が少し広がり、ティピーテントの弱点である頭上の空間の狭さを解決しているのです。これが居住性の向上に寄与しています。
また天井部分にはフックが備え付けられていますので、ランタンを吊るす事が可能です。
YOKA TIPIにはインナーテントは付属されていません。オプションとしての用意もありません。
このテントを使う季節は主に冬がメインになりそうなので虫などの心配はしていないのですが、それでもインナーテントがないという事はテントが外気に直接触れているという事なので、気温差が生じる事による内部結露を起こします。
ちなみに私が氷点下の環境でキャンプをした際には、テント内部の結露が朝起きたら凍っているという事態に…
撥水性能をもっているシュラフかシュラフカバーは必ず用意しておくといいでしょう。
あるいはサイズがあうインナーテントを探してみるといいかもしれません。
このテントのメリットである軽量である一方、テント生地は火に強いコットン素材ではなくナイロン製です。
そのため、火の粉が飛んだりすると穴が空いてしまいます。薪ストーブの煙突や焚き火から発生する火の粉には十分気をつけてください。
前述でお伝えしたように、付属品のポールの素材はカーボンでできています。
このカーボン、高級ロードバイクの素材などにもなっているように軽量かつ強度があるのですが、一方で損傷を受けた場合に折れるなど破損するケースもあり、耐久性や信頼性が重視される利用には向かないというデメリットがあります。
軽さと信頼性どちらを取りたいかによりますが、折れた場合でも代用できるものを用意しておくなど万が一の事を考えておく事をおすすめします。
※現在の最新ロットでは、ポールの材料がカーボン製からアルミ製に変更されたそうです。恐らくそれにともなって重量も約200g程度増えているようで、軽量性が若干損なわれてしまっているかと思います。
ですがメーカーとしてはそれでも耐久性・信頼性という面を重要視して改善されたのではないでしょうか。
YOKA TIPIのレビューいかがだったでしょうか?
軽量かつ設営しやすいという事でとても手軽にキャンプができるテントでした。
周りに張っている人はなかなかいませんし、ゴリゴリのミリタリーというよりハイテクなミリタリーっぽくて私は気にいっています。今後の主力テントになりそうです!
我が家は夫婦でデュオキャンプだったのですが、若干の狭さはありますがYOKA TIPIでも幕内に灯油ストーブをいれる事で快適に過ごすことができました。
軽量・手軽に設営できる薪ストーブ対応のYOKATIPI、気になった方はぜひ試してみてはいかがでしょうか。
いつか薪ストーブを入れてテントをしたい!という願望を共有し本日はこれにて。