こんにちは、soratoieです。
キャンプを始める多くの人が、テント・寝袋とあわせて最初の方に検討するキャンプギアが焚火台です。
昨今キャンプブームも裾野が広がった事で、アウトドアメーカーだけでなく、ガレージブランド、Makuakeなどのクラウドファンディングなど、色々な場所で焚火台が購入できるようになりました。
その結果として、選択肢が増えた反面、結局どれがいいのかわからない!と感じていないでしょうか。
今回はこれからキャンプを初める方に向けて、私個人がオススメする焚火台について紹介した上で、5つの指標で比較表を作ってみました。
ぜひこれを見て、最初の焚火台を選ぶ時の参考にしていただければと思います。
今回は特に下記のような人をターゲットとしています。
- これからキャンプをはじめる人
- 2人くらいの人数でキャンプをする人
- どんな焚火台にこだわりたいかも決まっていない人
目次
焚き火といえば、地面の上に石や薪をそのまま組んで火をつける事をイメージされる方が多いと思います。そういった、地面の上で直接行う焚き火を直火と呼びますが、キャンプブームが到来するまではそのような直火でもOKなキャンプ場がいくつもあったようです。
ですが最近はキャンプ場保全や、マナーの悪化(薪や炭など燃えカスの放置など)もあり、最近は直火がNGなキャンプ場が大半となってしまっています。
キャンプの醍醐味である焚火を楽しむには焚火台はマストアイテムとなっています。
私が今回オススメする焚火台はこちらの4つになります。
それぞれについて、いいところ・残念なところをピックアップしてご紹介します。
- スノーピーク 焚火台M
- ユニフレーム ファイアグリル
- コールマン ファイアーディスク
- STC ピコグリル760
スノーピーク本社工場で一つ一つ社員の手で生産されている「焚火台」は、直火禁止のルールを、キャンパーとして常識のマナーに変え、「焚火台」という商品ジャンルが世の中に誕生するきっかけとなった。スノーピークを象徴するロングセラー製品。
引用:スノーピーク公式サイト
国内でも有名なキャンプブランドで、特に熱烈なファンが多いスノーピーク。
そのブランドを代表するギアが、この焚火台です。
1996年に発売されて以来、ロングセラー製品として多くの人に愛されていますが、そのデザインは全く色あせていません。
S、M、Lの3サイズで展開されていますが、このMサイズは2〜3人くらいで使うのに適したサイズとなっています。
定価 | ¥12,600(税込) |
サイズ | 350×350×248(h)mm |
重量 | 3.5kg |
収納サイズ | 450×515×32mm |
スノーピークの焚火台は、手軽さ、デザイン、そして耐久性に優れるところにあります。
設置も手軽で、折りたたまれた状態から開くだけで焚火を楽しむ事ができます。しまう時も折りたたんで、そのまま収納ケース等にしまえばOKです。
1.5mmのステンレス材を使用しているそうで、実際に触ってみてもわかるくらい耐久性の高い焚火台となっています。ですから、ガッツリ使っても長期的に使い続ける事が可能な点も魅力の一つです。
非常にタフな作りになっているため耐久性が高い一方で、その分重量があります。
ただオートキャンプなど自動車での持ち運びであれば大きな問題にはなりませんし、折りたたんで収納すれば薄くなるのでそこまで場所をとる事はありません。
また炭床や網、収納袋は別売りとなっていますので、それらも揃えようとするとそこそこ値段が張ります。
バーベキューに使ったりなど色々なシーンで使おうと思うのであれば、それらを含めてセットになったスターターキットが発売されていますので、そちらを購入すると良いでしょう。
ファイアグリルがあれば、フィールドを傷つけることなく焚き火・ダッチオーブン・BBQなど、アウトドアでやってみたいことが手軽に楽しめます。
リーズナブルながら、ハードな使用に も耐える高い強度と炉の熱変形を防ぐ確かな技術が詰まっています。
引用:ユニフレーム公式サイト
スタンダードな焚火台として最初の1台として選ばれる事が多いのが、このユニフレームのファイアグリルです。私自身も最初の1台はこのファイアグリルを使っていました。
通常サイズの他に、多人数に適したファイアグリルラージ、ソロキャンプに適したファイアグリルsoloのラインナップがあります。
定価 | ¥7,500(税込) |
サイズ | 430×430×330(h)mm |
重量 | 2.7kg |
収納サイズ | 380×380×70mm |
最初に選ばれる最も大きな理由が、なんといっても安くて丈夫という点です。
この価格ではありますが、20kgの重さにも十分耐えられる設計になっていますし、安心して使い続ける事ができる焚火台です。
もう一つこちらも大きなポイントですが、この価格で最初から網も炭床もついているので、これ一つで焚き火もバーベキューも楽しめるのがファイアグリルのいいところです。
またユニフレームはオプションパーツが豊富な事でも有名で、このファイアグリルにもダッチオーブンなどを上から吊り下げることができるハンガーや、焚き火トングなどを引っ掛ける事ができるハンガーなど、オプションを追加する事ができます。
どうしても焚火台自体の厚みが7cmほどの幅があるため、収納に場所を取ってしまいます。焚火台の足をしまったりする事はできますが、こちらも車での持ち運びを前提とした利用が必須でしょう。出典:ユニフレーム
また構造としては簡単な作りになっているため、本体そのものの耐久性はとても高いですが、ロストルと呼ばれる炭床は丸穴のあいたステンレス板でできています。そのため、何度も使用していると熱によって板が歪んできます。
使用する分には大きな問題はないのですが、気になる人はご注意ください。
ビギナーが簡単に焚き火ができることに特化したオールインワンモデル。デザインのコンセプトはたき火の原点である直たき火をたき火台で表現し簡単にたき火が行える事。たき火が360°見える事、空気がたくさん取り込めること。自由に木をくべることなど、たき火の原点である直たき火の良さを検証しシンプルで美しいオーバルデザインで表現しました。
引用:コールマン公式サイト
キャンプといえばコールマン、というくらいキャンプに詳しくない人でも名前くらいは知っている人も多いのではないでしょうか。そのコールマンが出しているとてもユニークな焚火台がこのファイアーディスクです。
まるで聖火台のように円形のデザインとなっていて、どの角度からでも焚き火の美しさをしっかり鑑賞する事ができるのが特徴です。
こちらも通常サイズの他に、多人数のキャンプに適したファイアーグリルプラス、ソロキャンプに適したファイアーグリルsoloがラインナップされています。
定価 | ¥7,679(税込) |
サイズ | 450(直径)×230(h)mm |
重量 | 1.6kg |
収納サイズ | 460(直径)×85(h)mm |
その特徴的なデザインによって、焚き火を美しく見る事ができるのが特徴です。また最も設置に手間がかからないですし、収納に際しては焚火台自体は特に変形しないため足を折りたたむだけでのいいです。その間わずか10秒ほど。
お皿状にになっているので灰がこぼれ落ちることもないし、足をたたんで収納袋に入れるだけでいいのでもしかしたら、今回あげた焚火台の中で最も片付けが楽な焚火台かもしれません。
焼網もセットになっているので買ってすぐに焼き物を楽しむ事もできます。
収納は楽なのですが、どうしても円盤になっているため厚みがあり場所をとってしまいます。そのためこの焚火台も基本的には車でのオートキャンプが前提となります。
ただし、お皿部分に焚き火トングや手袋などの道具を入れることで、収納場所を活用する事はできます。
また、足の長さが短くが焚火台と地面が近いため、なるべく焚き火シート・スパッタシートのように地面を保護するシートの上で利用するのが良いでしょう。
Picogrill760はシリーズ史上最も大きく、そしてタフな焚き火台です。他のPicogrillシリーズ同様、機能美と収納性はサイズが大きくなっても損なわれておりません。
引用:Pikari outdoor-shop
最後にご紹介するのが、スイスSTC社のBruno Wanzenried氏が開発、製造しているピコグリル760です。
※購入は正規販売店のPikari Outdoor-shopにて購入いただけます。ピコグリル760は正規販売店のオンラインショップのみでの販売となっており、Amazon等では販売されておりません。
ピコグリルは芸人のヒロシさんが愛用しており、キャンプブームが広がっていくとともに国内でもよく見かけられるようになりました。
ヒロシさんが使用しているピコグリルはピコグリル398ですが、ご紹介するピコグリル760はそれよりも一回り大きな焚火台で、メーカー推奨は2〜8人用となっています。
ですが個人的には2人以上からはこちらの方が便利に使えると思っています。
定価 | ¥18,000(税込) |
サイズ | 380×540×260(h)mm |
重量 | 740g |
収納サイズ | 450×300×15(h)mm |
なんといっても薄くて軽い、そして特徴的なデザインがピコグリル760の他にはない魅力です。
A3サイズではありますが、収納サイズの厚さがとても薄いので車で持っていくのであればギアの隙間に差し込むだけで持っていけます。大きいバッグば車でのオートキャンプでなくともその中に入れ込む事も可能かと思います。
またピコグリル760は大型の薪もそのまま置けるサイズなので、焚火台のサイズに合わせるために大型の薪をのこぎりで切ったりする必要もありません。
今回ご紹介した中で最も高額な焚火台となっています。
オプションの変形五徳や焼き網も兼ねるスピットなどを加えたら、2万円は超えてしまうため最初の1台目として買うにはかなり勇気がいるかと思います。
ステンレス板で作られているため、耐久性は他の焚火台よりも若干劣り、使用回数を重ねると熱の影響で板が変形する事もあります。
とはいえ、板を逆にして変形をなおすこともできますし、5年利用しても十分活用できる焚火台です。
また構造上、どうしても灰が地面に落ちる可能性があるので、できれば焚き火シート・スパッタシートを地面に敷くのが良いと思います。
さて、今回おすすめした4つの焚火台について、それぞれいいところ・残念なところと、各メーカーのスペックを踏まえて相対的に◯・△・✕で比較してみました。
ちなみに個人的に感じた、他人と被りづらいかどうかも比較しています。
参考にしてみてください。
焚火台名 | 価格 | 重さ | 収納 | 耐久性 | 他人と被らない |
---|---|---|---|---|---|
スノーピーク 焚き火台M | △ | ✕ | ◯ | ◯ | ✕ |
ユニフレーム ファイアグリル | ◯ | △ | △ | ◯ | ✕ |
コールマン ファイアーディスク | ◯ | △ | ✕ | ◯ | △ |
STC ピコグリル760 | ✕ | ◯ | ◯ | △ | ◯ |
ぜひ比較表を参考にして選んでいただきたいですが、一番大事なのはこの焚き火台を使う所を想像してテンションが上がるかどうかだと思っています。
想像してみてどれも良さそうでわからない、最初の一台に何を選べばいいかわからない・・・となった時の参考にしていただければ嬉しいです。
最後に、この中でも最もオススメするのはどれ?という人に向けて、ご紹介します。あくまで個人的なオススメを上げるとすればピコグリル760です。
これを買ってから焚き火台を持っていくハードルがとても下がりましたし、キャンプ場でも他の人と被りにくいところも魅力的だと感じています。
しばらくは他の焚火台を見なくてもいいな、と思うくらいずっとこれを使っていけると感じています。
下記の記事にもっと詳しくピコグリル760のいい所をご紹介しているので、是非参考にしてみてください!
大型でも軽量薄型な焚き火台ピコグリル760の魅力に迫る