こんにちは、soratoieです。
最近はギアのグリップ部分を名栗加工しているパーツに付け替える事が流行っていますね。
有名なところではアシモクラフトからAsimoグリップとして販売されています。
私が愛用しているVENTLAXのTAKIBI TONGS(焚き火トング)も公式サイトからカスタムグリップが販売されているのですが、職人による手作りで生産数に限りがあるため販売時期未定となっている事がしばしば…(売ってたらラッキーです!)
ということで、対して工具を持ち合わせていない私が自作で名栗グリップをDIYしてみました。
DIYでカスタムグリップを作ってみたいと思っている方のために、どんな感じの道具を使って作っていったのか道のりをお伝えします。ぜひ参考にしてみてください!
- 名栗グリップを初心者がDIYするにはどうすればいいか知りたい人
- カスタムグリップが欲しい人
- DIYと購入するにはどっちが得なのかを知りたい人
目次
考えられる最低限の工具を使って今回作成してみましたが、それでもDIYで使う道具を入手するためにかけた初期費用、かけた労力を考えるとコスパは悪いです!
でもDIYをして自分でカスタマイズしたギアを持っていると、変えようのない満足感があります。
それに一回やり方がわかってしまえば色々なDIYキャンプギアに応用できます。
工具さえ持っていれば原材料費はDIYの方が安く抑えられますので、工具をもっているかコスパは工具を持っているか次第になります。ただ手間はかかるので、手間をかけたくない人であればカスタムグリップを購入できればそれが一番かもしれません!(笑)
とりあえずまず試してみたい方はぜひ今回の記事を参考にしていただければ幸いです。
VENTLAX(ヴェントラックス)は株式会社BASEが運営する大阪泉州のアウトドアブランドです。
実店舗は持っておらずネット販売やキャンプギアショップへ卸売をメインに展開されていますが、2WAYアジャスタブルコットやアルミソロテーブルなど高品質なキャンプギアを開発されています。
“高価ではなくたくさんの人の手に届く高品質を”
という想いを大切にされている事をとても感じますし、モノ作りに対する真摯な姿勢と顧客対応がとても好感を持てるので個人的に大ファンです。
特にTAKIBITONGSはVENTLAXを代表する人気商品で、数多くのキャンパーを虜にしています。
VENTLAX TAKIBI TONGSを使った感想を実践レビュー詳しくは過去のレビュー記事をぜひ見てください!
さあ、作っていきましょう。
まず私が今回用意した材料と道具をご紹介します。おおよそこれらが用意できれば、最低限製作には問題ないでしょう。
- 木材(ウォルナット)
- 鬼目ナット M8×25
- 空き缶
- 紙ヤスリ(#80、#400、#600)
- 下穴ドリルビット(8mm)
- 電動ドライバー
- ホビーカンナ
- 六角レンチ(8mm)
- 木工用半月ヤスリ
今回使用した木材はウォルナット材です。三大銘木の一つといわれていて、高級木材として家具素材などでよく使用されています。仕上げると上品で落ち着いた色合いになり無骨系のキャンプギアにもよく合います。
木材を購入したのはオーダーメイド木材通販サイトの『ウッディヨネダ』さん。
材料をジャストサイズでカットしたり面取りなど細かいオーダーも可能なので、キャンプ用品をDIYする際には重宝しました。
今回は元々別の用途で使っていた端材なので、ノコギリでカットして大きさを調整していきます。
グリップの長さは元々TAKIBI TONGSについているグリップの長さにあわせました。
11×3×3cm(長さ×幅×高さ)の直方体にカットします。
次に名栗加工デザインにするための前準備として、四角形の直方体から八角形の立方体になるように角を取ります。
ここからどのように名栗加工デザインになっていくのか順を追って見ていきましょう。
まず八角形の立方体になるように写真のような感じでラインを引いていきます。
ひいたラインに合わせて角を削ります。
ここで角を削るのに使うのがホビーカンナです。本格的なカンナを持っていなくても、ホビーカンナであれば安価で刃を研ぐ必要なくすぐに使えるので、手軽にDIYを始めたい人にはとてもおすすめ。木材の角をとる面取りなどでも重宝します。
このホビーカンナで木を削る時がめっちゃ気持ちいい。まるで鰹節を削っているような感覚になって楽しい。
すべての角をホビーカンナで削っていくと、八角形の棒になります。まずこれがベースです。
次は名栗加工するために削る部分がわかるように一定間隔でガイドラインを引きます。各面が交互になるようにして、ラインとラインの間の間隔が2.5cmになるように引きました。
ここで引いたラインを元に、半月状の木工ヤスリで削っていきます。最初のうちは完成形が見えてきませんが、すべての面を削っていくとだんだんと見えてきます。
すべての面を削っていくと、だんだん名栗加工っぽくなってきてませんか?ここまでじゃまだわかりづらいですかね。
さて、ここから更に削り幅を広げるため使うのが空き缶です。私はサイズ感的に丁度いいので使い切ったガス缶を使いました
※ガス缶じゃなくても似たようなスプレー缶等で代用できると思います。
缶の周りを囲うように紙やすりを取り付けます。まず荒い番手の80番の紙やすりを使います。
そしてひたすら削ります。もしベルトサンダーという工具を持っている方はそれをつかえば一気に削れます…が、普通は持ってません。私も持ってません。
このカスタムグリップを作る過程の中で一番しんどい時間です。
でもこれを乗り越えていくと形がだんだんと見えてきます。
おおお、まさに名栗加工っぽい!
大方の形が整ったら紙やすりを400番、800番と細かい番手に変えていき、表面がなめらかになるようにヤスリがけをして整えていきます。
細かい番手の紙やすりで表面が滑らかになったら、形としては完成です。
最後に、焚き火トングに取り付けるために鬼目ナットを取り付けます。
鬼目ナットというのはねじを組み込めるように木材に埋め込んで使用するためのナットです。
焚き火トングは本体とグリップがねじで取り付けられているため、今回作成したグリップにこの鬼目ナットを埋め込んでいきます。焚き火トングに合う鬼目ナットはM8×25というサイズです。私はAmazonで購入しました
鬼目ナットを取り付けるために下穴を開けます。電動ドライバーにドリルビットを取り付けて8mmの穴を開けます。
開けた下穴に鬼目ナットをはめ込みます。
おおよそはめ込んだら六角レンチを使って、埋めていきます。
鬼目ナットは周りがドリル状になっているので、六角レンチでナットを回していけばどんどん木材に埋まっていきます。
これでカスタムグリップとしては完成です。
焚き火トングに取り付けるために、ついている元のグリップを外してみましょう。
反時計回りにくるくると回していけば簡単にはずれます。
あとは作成したカスタムグリップを取り付けたらいい感じに!
作ったカスタムグリップにミツロウワックスを塗ります。ミツロウはミツバチの巣から採れる蝋の成分と植物由来オイルを混ぜたワックスで、木材に塗ることで皮膜ができ、キャンプギアとして仕上がりが段違いになります。
一気にかっこよくなりますのでぜひ体感してほしいです。ミツロウを塗る時間が今回製作する中で一番の至福のひとときでした。
ミツロウワックスを塗って取り付け完成です!
ウォールナットにミツロウを塗る事で重厚感あるグリップに仕上がりました。
名栗加工デザインのカスタムグリップ完成です!
DIY初心者の私がTAKIBITONGSの名栗グリップカスタマイズをするまでの流れをお伝えしましたが、いかがだったでしょうか。
製作日数としては1日でできましたが、ひたすらヤスリで削る時間が大変でした…名栗加工グリップを作る際の参考になれば幸いです。
キャンプギアを購入するのももちろんひとつの手段ではありますが、自分で作ってみるとギアに対する愛着が湧くきます。自分でカスタマイズしたギアを使うとより一層キャンプが楽しくなりますよ。
ぜひキャンプギアをDIYカスタマイズしてみてはいかがでしょうか。