こんにちは、soratoieです。
常々言い続けているのでまた言っているよと思われそうなのですが、キャンプで飲むコーヒーは最高です!
朝暗いうちから早起きして火を起こし、焚き火ケトルでお湯を沸かす。
そして日の出を見ながら淹れたてのコーヒーを飲むという行為が、寝ぼけた頭を目覚めさせるだけでなく、気持ちの良い一日のはじまりを迎えるための儀式のように感じます。
キャンプでは不便を楽しむとはいいますが、手間をかけてもいいからコーヒーもおいしく飲みたい!という方は、ぜひ飲む直前に豆を挽いてコーヒーを淹れてみてはいかがでしょうか。
コーヒーを美味しく淹れるための要因はいくつかあります。
その中の一つが酸素です。
コーヒー豆は酸素に触れる事で豆が酸化し、味や香りが落ちる事がわかっています。
特に粉の状態で長期間保管していると、豆の状態に比べて空気に触れる総面積が大きくなってしまうので劣化が早まってしまいます。
そのため飲む直前に豆を挽くと、コーヒー豆が持つ香りを最大限に味わうことができるようになります。
コーヒー豆を挽くのに欠かす事のできない道具、それがコーヒーミルです。
今回は私がはじめてキャンプ用に買ったコーヒーミルである、スノーピークのコーヒーミルを紹介します。
目次
スノーピークから2017年に発売されたバリスタシリーズ。その一つがフィールドバリスタミルです。
『バリスタシリーズで美味しいコーヒーをフィールドで飲む』というコンセプトで、文字通りキャンプで美味しいコーヒーを飲むというのをテーマにし、コーヒーを淹れるのに必要なギアを展開しています。
コーヒーミルというのはコーヒー豆を挽いて粉状にする道具であり、フィールドバリスタミルというのはスノーピークが出したコーヒーミルの商品名となります。
サイズ:160×48×160(h)mm
収納時サイズ:57×48×160(h)mm
重量:225g
付属品:本体、収納ケース
2020年にはフィールドコーヒーマスターという、パーコレーターとペーパードリップの2つの方法でコーヒーを淹れられるアイテムも登場し、キャンプ×コーヒーという楽しみ方が広がっているように感じます。
フィールドバリスタミルは大きく4つのパーツで構成されています。
構造自体は一般的な手動コーヒーミルと同じですが、全体的にスノーピークらしいデザインになっています。
- ハンドル
- ミル本体
- 粉受け容器
- セラミック製のミル刃
コーヒーを挽くために動かす箇所となるハンドルです。
ここのノブ部分が木でできているので、とても手になじみます。オシャレ。
蓋も兼ねていて、これを取り外してコーヒー豆を入れる事ができるようになっています。
またシャフトの取り付け部分が六角の形になっているので、ここをはめてハンドルを回転させることで軸が回転してコーヒー豆を挽くことができるようになっています。
蓋の部分にはスノーピークのロゴが刻印されています。
ただのコーヒーミルというなかれ、これがある事でスノーピークのキャンプギアという事実を強く感じさせてくれます。
このハンドル部分は折り畳み式になっているので、しまうときは逆方向にたたむと持ち手部分が本体にフィットして折り畳める仕組みになっています。
ハンドルが分離しているタイプと違い、ハンドルと蓋が一体型になっているので片付けやすいのがとてもいい。
このミル本体がコーヒー豆を入れる場所になります。フィールドバリスタミルは約20gまでコーヒー豆が入るサイズになっているので、おおよそ1回で二人分のコーヒー豆を挽くことができます。
コーヒーの煎り具合によってもコーヒー豆の膨らみが変わってくるので参考値にしてください。
中央部分にシャフトとバネが入っています。
このシャフト部分にセラミック製のミル刃を取り付けます。
粗さ調節ネジで締めて取り付け完了です。
ツマミを右回転すると細かく、左回転させると粗めに豆を挽くことができます。
お好みの粗さを定めるときは、取り付けてどれくらい回転させた粒度が好みなのかをメモっておくと良いでしょう。難しいですけど。
粉受け容器部分にコーヒー豆を挽いた粉がたまっていきます。
実は裏にもスノーピークのロゴとMADE IN JAPANの文字が。これもフィールドバリスタミルも燕三条産なのでしょうか?
手動コーヒーミルの場合はセラミック製と金属製の2種類あるのですが、フィールドバリスタミルで使われているミル刃はセラミック製です。
セラミック製の刃は加工が難しいため、金属に比べて切れ味が劣るというデメリットがあります。
切れ味が劣るという事は、豆を挽いたときにできる粉の粒度が均一になりづらくなります。
コーヒーを美味しく淹れる要素に、粉の粒度の均一性というのがあります。
粉の粒の大きさが揃っていると、すべてのコーヒーの粉に同じようにお湯が通っていくので、コーヒーの味を均一に引き出すことができます。
粒の大きさがバラバラだとお湯が触れる面積が変わってくるので味が影響してしまい、結果それが雑味として感じられてしまいます。
一方、セラミック製のメリットとしては
- 硬度が高く摩耗しづらい
- 錆びないので水洗いが可能
という点があげられます。つまりメンテナンスしやすく長持ちするという事ですね。
キャンプなどのアウトドアで使うという事を考えると、セラミック製がベストな選択だったかと思います。
ちなみにこれがフィールドバリスタミルで挽いた豆です。粉の粒度はいかがでしょうか?
私にはまったくわからないので詳しい方はぜひ教えてください!
コーヒーハンドミルで豆を挽く時は、できればゆっくり挽くのが良いです。
コーヒー豆は熱が加わると香りが落ちてしまうので、速度を早くして挽いてしまうと摩擦熱による影響が出てしまいます。
セラミック製のため、金属製のミルに比べれば摩擦熱が発生しづらいですが、それでもコーヒーを早く飲みたいがあまり勢いをつけて挽くのはやめておいたほうがいいかもしれません。
まあキャンプでそこまでこだわる?という人もいると思うので、そこは好き好きで!
デザインもオシャレだし、コーヒーミルの性能としても特段悪くないと思うのですが、私が唯一気になっている気になるポイントがこれ!
豆を挽くときに金属音がする
です。
ハンドル部と本体部分の金属部分同士がこすられる事によって『キリキリ…』といった金属音が発生してしまいました。
金属粉が出るほど強くこすられているわけではないのですが、このミルの最大の気になるポイントでした。
スノーピーク以外のアウトドアメーカーからも、コーヒーミルを出しているところがいくつかあるようです。
色々見て、自分にあったコーヒーミルを見つけてみてください。
同じく燕三条で有名なユニフレームから、コーヒーミルが発売されています。
ミル刃は鋭い切れ味のステンレス鋳造という事で、こちらも気になります。
ちなみにコーヒーミル以外でも、持ち運びしやすいバネのようなコーヒードリッパーでおなじみのコーヒーバネットがユニフレームでは有名ですね。
鹿番長ことキャプテンスタッグからもコーヒーミルが発売されています。
グループ会社のパール金属株式会社の名前も入っている事から、パール金属が作っているコーヒーミルをキャプテンスタッグブランドで出しているようですね。
正直、フィールドバリスタミルは機能面だけを考えればコスパが良いとは言えません。
似たようなデザインだったり挽き方でも、もっと低価格帯の商品を見つけることができると思います。
一方で日本製の確かな品質とデザイン、そして何よりスノーピークブランドという事で物としては良い物だと思います、スノーピークが好きでコーヒーも好きな方へは間違いなくおすすめできるギアです。
ぜひキャンプに行って挽きたてコーヒーを飲んでみてはいかがでしょうか。