こんにちは、soratoieです。
キャンプで楽しむ焚き火ってとてもリラックスして落ち着きますよね。
火のゆらぎは「1/fのゆらぎ」と呼ばれ、自然界に存在する一定の規則的なリズムと、時折の予想できないリズムに人は心地よさを感じ、リラックスする効果があるそうです。
仕事に疲れたり、ゆっくりとリラックスをしたい時には焚き火を見つめて穏やかな気持ちになりたいものです。
ですがキャンプへ行くにも仕事の都合であったり、なかなか遠出しづらい環境であったりするとそれも厳しかったりする人も多いのではないでしょうか。
それならば家で焚き火がしたい!と私は常々思っているのですが、私のような住宅街で庭もないような環境に住んでいる場合、それもどうしても難しいですよね。
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そこで最近注目を浴びているのが、バイオエタノールという燃料を使用した屋内向けストーブ、バイオエタノール暖炉です。
これを購入すれば自宅で焚き火ができるのでは!と思い、我が家にバイオエタノール暖炉を導入できないか色々調べて見ました。
導入はまだ検討中ですが、今回はバイオエタノール暖炉って何、どういうのがあるの、という方の参考に見ていただければと思います。
キャンプでは、アルコールバーナーなどで燃料用アルコールをよく用いますね。
一般的にキャンプのアルコールストーブで利用する燃料用アルコールは、エタノール(エチルアルコール)とメタノール(メチルアルコール)を混合した燃料です。
一方、バイオエタノールとは、サトウキビ、トウモロコシ、木材など、動植物由来の有機系資源を発酵させて製造したエタノールのことです。
バイオエタノールの原料となる植物は、もともと光合成によって二酸化炭素を吸収しています。それを燃焼した場合に発生する二酸化炭素と吸収した二酸化炭素が同量となり、全体として二酸化炭素の総量は増えていないため、持続的なエネルギーとして注目を浴びています。
利用する際のメリットとしては、バイオエタノールは一酸化炭素が発生しにくく、煤や煙が出ないのが特徴です。
また火が燃え広がらないためにも、バイオエタノール燃料は引火点が高い燃料となっています。ただし引火点が低く十数度で引火するような物は、安価ではありますが不純物が含まれているため安全とはいえません。
バイオエタノール燃料を探す時は、引火点が高いものを選ぶと良いでしょう。
屋内で火を眺められる事、これが何よりの魅力だと感じています。
キャンドルなどであれば屋内でも手軽に楽しむ事はできますが、火の大きさも小さいので、あまり焚き火を見ているような気分にはなりません。
バイオエタノール暖炉であれば大きな火を眺める事ができるので、屋内でも焚き火のような感覚で楽しむ事ができそうです。
一方で住宅内で大きな火を取り扱うと、有害な煙や一酸化炭素の影響も気になってしまいます。
ですがバイオエタノール暖炉であれば、燃焼して発生するのは主に二酸化炭素と水ですので一酸化炭素が発生しにくく、一酸化炭素中毒になることはありません。
しっかり換気を行えば屋内でも安心して楽しむ事ができます。
元々は薪ストーブを楽しみたい人が、住宅環境などの理由で設置できないため、その代わりの安全性の高いものとして利用されていました。ですので、以前は自宅に備え付けるタイプのものが多かったようです。
ですが近年、キャンプブームの高まりによってキャンプでも自宅でも手軽に使えるようなバイオエタノール暖炉が増えてきました。
またスノーピークから、美しい炎の鑑賞とその火での調理をテーマにいた『火焔ストーブ サカン』という少し大型のアルコールストーブが発売されています。
炎が美しく見えるようにガラスグローブを含めて設計されていて、なんと
グローブの中では焼き鳥などの炙り焼き、ゴトクを使用すれば鍋料理も楽しむことができるそうです。
アルコールストーブと書いておりますが、燃料はバイオエタノールです。
暖房用途ではなく観賞用・調理用として使うようなので、バイオエタノール暖炉というよりバイオエタノールストーブと言ったほうがよさそうですね。指定のバイオエタノールフューエルも発売されています。
他にもロゴスから2016年に、バイオフレイムテーブル暖炉という物も発売されていました。燃料が『バイオユニフューエル』と書いてあるため、バイオエタノールと同じものかはわかりませんが、家庭でも火を楽しめるというコンセプトで作られた製品です。
ただこちらは残念ながら公式からは発売終了しているようです。
レビューなどを見ると、ある程度せまくて暖めた空気が循環できるような空間であれば問題はなさそうですが、リビングなどで暖房目的として使うには出力不足は否めません。
暖かさよりも観賞用と割り切ったほうがいいと思います。
バイオエタノール暖炉全般に言えるのですが、燃費が悪いのではないかというのが気になりました。だいたいのバイオエタノール暖炉の燃料持ち時間は3〜4時間と記載されている物が多かったです。
もちろん大きさによって1時間あたりどれくらい消費するのか変わってくると思いますが、屋内で手軽に利用するようなタイプだと1Lで2時間が平均的なようです。
では薪ストーブとバイオエタノール暖炉の燃費を比較してみましょう。
コストに関して、例えばe-NRG(エナジー)製のバイオエタノール燃料は10Lで¥4,400ですので1Lあたり¥440となります。
キャンプで使う薪ストーブと比較する場合、薪1束 ¥600、燃焼に3時間持つとと仮定して計算してみます。
- バイオエタノール燃料:¥220/1時間あたり
- 薪:¥200/1時間あたり
バイオエタノール燃料の方が時間あたり20円高いですが、おおよそ薪ストーブと同等のコストパフォーマンスと考えていいのかなと思います。
バイオエタノール燃料は輸入品も増えているので安価な製品もありますが、引火点が低くないか・不純物が多く含まれていないかは注意して見ておきましょう。
バイオエタノール暖炉の良いところ・気になる所をまとめると以下のようになりました。
・いつでも火を楽しむ事ができる
・屋内で利用しても安全性は高い
・暖房よりは観賞用と割り切ったほうが良い
・燃費はいい、とは言えない
バイオエタノール暖炉がどんなものかまずは一度試してみたい、という方は一度Amazonなどで安価なものを使ってから判断してもいいかもしれません。
使い勝手や暖かさは二の次、自宅で観賞するのが目的だとしっかり認識されている方は、バイオエタノール暖炉を購入する価値はあると思います。