こんにちは、soratoieです。
最近100円ショップなんかでもよく目にすることが多くなっている固形式燃料のポケットストーブ。メスティンと共に多くのお店で製造・取り扱われるようになっていますね。
今回、Esbitから出ているポケットストーブ ミディアムWSを入手いたしましたので、そのレビューを行って参ります。
目次
Esbit(エスビット)というのは元々固形化した燃料そのものの名称です。それがそのまま転用されてドイツでブランド化された名称となったようです。
そしてEsbitと聞いて日本で一番有名なのは、ポケットストーブではないでしょうか。
ポケットストーブとは固形燃料を使った簡易的なストーブで、文字通りポケットに入れられるサイズ感となっています。主に小型軽量が求められる登山用であったり、防災時にであったりと、どこでも使えてとてもコンパクトな折りたたみコンロとして使用されていました。
ポケットストーブにはサイズ展開がいくつかあって、一番メジャーなのがポケットストーブ スタンダード。
そしてより大きなポケットストーブ ラージがあります。
今回ご紹介するポケットストーブ ミディアムWSはポケットストーブ スタンダードとポケットストーブ ラージの中間サイズとなります。
小さすぎず大きすぎない、ちょうどいい感じのやつです。
ミディアムWSのWSってなんだろうと思ったのですがこれは、ウインドシールド、つまり風防の有無を意味していると思われます。実は他のサイズ展開ではウインドシールドは付属しておらず、このミディアムWSのみに付属しています。
ポケットストーブにおいて風防は、安定した火力を維持する事ができるかという意味でとても重要な物です。
それ以外のサイズを購入した場合は別途ウインドスクリーンを使用するか、メルカリ等でウインドシールドを自作されている方がいらっしゃいますので、それで代用していただくのをおすすめします。
収納時サイズ:115×86×23
重量:107g
素材:電気亜鉛メッキコーティングスチール
付属品:本体、固形燃料27g×2タブレット、ウインドシールド
ちなみに素材の電気亜鉛メッキってあまり聞いたことがないので調べてみたのですが、鉄素地に亜鉛メッキを施す手法の1つで鉄素地のサビを防ぐ効果があるそうです。
ですので、錆びづらいコーティングがされていると思えば良さそう。
本体をパカッと開くと、中に付属品である固形燃料とウインドシールドが格納されています。ちなみに別売の『固形燃料ミリタリー』なら9個、『ミリタリー12タブレット』なら6個収納可能だそうです。
すべて開封すると中身はこんな感じ。
最初から固形燃料がセットなのはうれしいですね。
- 本体
- 固形燃料(27g)×2個
- ウインドシールド
こちらが完全に開いた状態。比較的大きなものを乗せるときはこちらのほうが安心
そしてこちらが山なりに少し折りたたんだ状態です。3つの丸い穴に突起が重なることでそれぞれの角度で固定されます。
最初は開け閉めするのが固いため力が必要でした。スムーズに開け閉めできるようになるまで、ある程度は力で押し切って、金属が摩耗するのを待つ他ないかも。
閉じようとして写真を撮った際に、金属と金属部分に親指の皮を挟んで怪我をしてしまいました…みなさんは閉じる際に指を挟まないよう気をつけてください。
ウインドシールドは真ん中の突起部分と重なるように作られていて、うまく挟まれてしっかり固定されます。
ここらへんは専用に作られているだけありますね。
ちょうど正方形のくぼみ部分に付属の固形燃料がはまる大きさになっています。
半分に割る事ができるように見えますが付属品としては固形燃料27g×2と書いてあり、このタイプの固形燃料が2つはいっていたのでこれで1つとカウントするようです。
実際にキャンプで使用してみました。最初に試すのはもちろん、メスティンでの全自動炊飯です。
今回はノーマルメスティンで限界を超えた禁断の2合炊きに挑戦!
公式にはノーマルメスティンで飯盒可能なのは1.8合までとなっているようなのですが、一人あたり1合食べるとなると夫婦ふたりの場合は2合は必須では!
…という普段そんなにご飯食べないくせに、あるあるなキャンプでのやっちゃえ的なノリです。水は430ccを入れてみてレッツチャレンジ!
どう固形燃料に火をつけるべきか悩んだのですが、ESBITと書いてある燃料部分両方に全体にまんべんなくバーナーを使ってガンガンに火をつけてみました。
これが後に失敗だったと気が付かないままに…。
最初は少しずつ火が広がっていったように見えたのですが
途中からは一気にポケットストーブをはみ出るほどの大きな火が!
でもお米を炊くときは最初は強火が肝心といいますしこれで問題ないはず。
これで燃え続けてくれれば問題なかったのですが…あれ…?
なんとわずか7分30秒で燃焼が終了してしまいました。
説明書きには1tabで約12分燃えるという事。今回は7分半で消えてしまったのは誤差にしてはあまりにも大きい誤差。
これは最初に固形燃料に火を付ける際、全体にまんべんなく火をつけてしまったのが要因かもしれません…
少なくともお米を炊くには20分〜25分は火が必要だと考えると、毎回7分半しか持たないとなるともう2回固形燃料を使う必要がでてきてしまいます。
という事で次に固形燃料を半分に割り、端っこに着火させました。
なぜ半分に割ったかというと、全部を使うと火力が強すぎるが故に維持できる時間が半分になってしまったという仮説を立てていたからです。
今回半分に割って使った結果、時間がどれくらいなのかを計測する事にしました。
これで半分に割っても時間通り火が維持できるのかどうかがわかります。そしてもしこれでも7分半だったとしても、半分に割ったもう一個で炊飯ができます。
着火部分が端っこだけだとしてもだんだんと勝手に全体に燃え広がってくれたので、今度こそ時間通りに燃焼できるのではないかと期待。
温まった熱が勿体ないので、重石代わりに上にケトルを乗せます。少しでもエネルギーの活用です。
この日は特に風が吹いていたわけではないので風防の効果を明確に感じる事はありませんでしたが、しっかりと遮られているので多少の風であれば問題ないように思いました。
メスティンを逆さにして蒸らしに入ります。
今回は説明書き通りに約12分で燃焼を終えました。ということは、やっぱり着火時に全体に火を付けてしまったのが要因っぽいですね…
そして意外と付属品の固形燃料のタブレット半分でも時間通り使える事がわかりました。
公式には固形燃料1つで500mlの水を約5分20秒で沸騰させる事ができるそうですので、半分にするとおそらく火力は減ってしまうのではないかと思います。
とはいえ、20分の炊飯に対して1つで12分しか火がもたないことを考えると、100円ショップやなんかで固形燃料をまとめ買いした方がいいかも。
それでは全自動炊飯でできあがったご飯をさっそくいただくことにしましょう。
炊きあがったメスティンの蓋を開けると…
つやっつやに白米が立っています!これは大成功ではないでしょうか。
ちなみにやはり夫婦で2合はやりすぎでした。カレーを少しと大量のご飯でなんとか食べきった事をここに残します。おなかいっぱい。
Esbitのポケットストーブ、いかがだったでしょうか。途中から付属の固形燃料の実験みたいになってしまいまいたが、手軽にお米が炊けてとても便利でした。
このポケットストーブがあれば火をかけて放置するだけでご飯が炊ける全自動炊飯が可能なので、その間に進められる調理の幅がとても広がりますね。もちろん炊き込みご飯なんかも美味しく炊けそうです。
100円ショップでも比較的手軽に手に入りますので、普段ガスバーナーを使ってらっしゃる方も一度試してみると良いかもしれません。